光触媒とはどういうもの?
- 2023/05/19
株式会社高野工業では、光触媒を使用した施工を自動車などに行っていますが、そもそも光触媒とはどういうものかわからないという人のために、光触媒とはどういうものかについて簡単に紹介したいと思います。
光触媒(ひかりしょくばい)は、特定の光の波長に反応して、周囲の有害物質を分解する化学反応を起こす技術です。一般的には、チタン酸化物を触媒として用いることが多いです。
光触媒の原理は、チタン酸化物の表面に紫外線などの光が当たると、表面に存在する電子が遊離して酸化力を持った酸素イオンを発生させます。この酸素イオンが付着している物質に作用することで、物質を酸化分解することができます。また、酸化分解された物質は二酸化炭素や水などの無害な物質に変換されます。
光触媒の利用例としては、空気中の有害物質の除去や、カビ、バクテリアの殺菌、消臭効果などがあります。建築物の内装やエアコンフィルター、自動車のボディー表面などに塗布することで、清潔で快適な環境を保つことができます。
ただし、光触媒は光の強度や波長、触媒の種類や濃度などによって効果が異なることや、光触媒によって除去できる物質にも限度があります。そのため、使用する際には適切な条件を設定し、効果を最大限に発揮することが大切です。